歌おうぜ!

高い声でも自由に歌いたい、歌が上手くなりたい、憧れのボーカルのように歌いたい、声の悩みや発声方法、そしてミックスボイスについての情報を発信しています

完全攻略ミックスボイス(STEP1 声帯閉鎖と2つの裏声編)ボイストレーニング講座

完全攻略ミックスボイスSTEP1声帯閉鎖と2つの裏声

ミックスボイスを習得したいけど

・何から始めれば良いかわからない

・練習の指標が欲しい

私も昔はこんな事を思っていました

この記事を読めば

ミックスボイスを習得するために

一番最初にするべき事がわかります

 

この記事は正しいミックスボイス
「出し方を3STEPにまとめてみた」ボイストレーニング講座https://www.offiychannel.com/entry/2020/08/06/085924
ステップ1に対応した記事です

 

スマホアプリ「カラスタ」で活動中
ミックスボイスを習得して3オクターブの音域を手に入れた
offiy's(おっふい)が10年以上のボイトレ歴から
本当に役立つ情報を発信しています

歌ってみた動画
MISIA: Everything
https://karasta.net/movies/830965

L'ArcenCiel: New World
https://karasta.net/movies/820863

 

目次

裏声その1ファルセットの発声練習

まず覚える発声は「ファルセット」です

ファルセットは流儀によって

意味するものが違う場合がありますが

ここでは「息漏れ感がある裏声」「虚脱感」

ある裏声という意味で使用しています

 

なぜ最初にファルセットを練習するのか?

それは「力まない発声」をするためです

いきなり高い声を発声しようとすると

大体の場合、喉に力を込めて

声を張り上げようとします

実は張り上げは非常に危険な行為です

喉を痛めますし

最悪の場合声を失うかもしれません

ボイストレーニングはある程度の期間

続けないと意味がありません

長期の練習にも耐えられるように

発声は必要最小限の力でが基本です

まずは「力まない発声」ファルセットを

練習してください

ファルセット発声の練習方法と目標とする状態

まずは力を抜いてリラックスしてください

そして後頭部に声が響くような感じで

「ファ~」と柔らかく裏声を発声します

息漏れ感のある力強さを感じない柔らかい発声ができればOKです

音の高さは男性でしたらG4(ソ)付近(前後2音程度)

(女性でしたら+3音ぐらい)

無理をせず出せる程度の高さの声を裏声で

力まずに発声できるように練習してください

重要なポイントは

・力まずに発声する

・息漏れ感がある

・後頭部に響く感覚を得る

この感覚を感じながら発声できれば次のステップに移ります

裏声その2ヘッドボイスの発声練習

ファルセットが発声できたら

次はヘッドボイスの発声練習に移ります

ヘッドボイスは頭声(とうせい)と言われ

文字通り頭で響く声になります

声の感覚としては鋭く芯がある高い声になります

ヘッドボイスの練習方法

発声の練習方法としては

ファルセットからの移行練習が良いでしょう

まずファルセットを発声します

後頭部の響きを意識して下さい

その後頭部の響きを頭部前方(おでこ)に移動させましょう

この時に声が鋭く芯がでるような発声になるように意識して下さい

そしてこの時に力んではいけません

ヘッドボイスを発声する時に力は必要ありません

楽に高音が出せる状態が正しい発声状態です

どうしても力が入る、喉が痛くなるという人は

ファルセットの練習からやり直してください

ヘッドボイス発声の目標とする状態 

ヘッドボイスで発声する音の高さは

男性でしたらC5(高いド)を目安にしましょう

(女性はF5ぐらい)

この高さの声が力まずに自由に

発声できるようになるまで練習してください

 

ファルセットからヘッドボイスに移行する練習で
ミックスボイスを習得するために非常に重要な技術が
副産物のように練習することができます
それが声帯閉鎖の技術です

声帯閉鎖感覚の習得

声帯閉鎖はミックスボイス発声の基本です

家でいえば基礎にあたる部分です

ここを正しく理解して

自分の任意で自由に行える事が必須です

声帯閉鎖の基礎知識

まずはファルセットからヘッドボイスへの移行練習で

声帯の動きに変化がでていると認識してください

この時に何がおきているのか?

ファルセットは声帯が完全に閉じ切らず

少し隙間が空いている状態で発声されています

この隙間が息漏れ感のある声として現れます

ファルセットがヘッドボイスに移行するときに

この隙間が閉じられる事で鋭く芯のある発声に変わっていきます

ファルセットからヘッドボイスへの移行練習で

後頭部の響きを前方に移動させる(おでこで響かせる)ことで

声帯の間接的に操作する感覚を覚えていって下さい

声帯を作用させる筋肉は直接操作する事はできません

無理に声帯を閉鎖させようと力を込めるのは絶対にNGです

声を響かす場所 声を当てる場所 口の開け方等で

間接的に声帯を操作する

この技術を習得すると意識して練習をしましょう

声帯閉鎖については別記事を是非参照してください
声帯閉鎖と喉締めの違いは? 喉仏との関係
https://www.offiychannel.com/entry/2019/05/14/232741

このステップで目指すべき状態

ヘッドボイスを自由に発声できるようになる事が

このステップの目的です

ミックスボイスの発声においては

ヘッドボイスが基本フォーム(基本型)になります

次のステップでは

ヘッドボイスの音域を広げ声量を稼ぎ

実際に歌唱できる状態をめざすため

このステップ1を確実にマスターしてください

最後にあなたの練習にとってとても手助けとなる

1冊の本を紹介します

 

 この本はファルセットの発声から始まりヘッドボイスへの移行
そして地声と裏声の混ざり声という理論で基本的な発声方法が学べます
しかもCD音源付き!その音源も複数の音域で収録されていて
自分に合った音域で練習することも可能です
これからボイストレーニングを始めたい人にはこれ以上ない1冊です