歌おうぜ!

高い声でも自由に歌いたい、歌が上手くなりたい、憧れのボーカルのように歌いたい、声の悩みや発声方法、そしてミックスボイスについての情報を発信しています

本当にミックスボイスが簡単に発声できる?本当に誰でもすぐにミックスボイスを体感できるコツとは?その方法を徹底解説

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誰でも簡単にミックスボイスが発声できる系の情報にガッカリしてきた皆さんに本当の情報を伝えたい!

「1.2.3でアナタも簡単にミックスボイスがドカンと出せる」という系統の情報が溢れていますね、BLOGやYoutube動画で数多くの情報が出ています、ですが・・・それでミックスボイスを発声することが出来た人いますか?私がその類の動画やBLOGを見た感想は「これじゃ歌えないだろう・・・」です、嘘まみれとは言いませんがミックスボイスの実態とはかけ離れた内容だなと思います、そして数多くのボイストレーニングの情報を閲覧しているとある傾向に気が付きます、それは歌唱力が高く自身の経験と技術を指導するタイプのボイストレーナーは「すぐに」「簡単に」というワードを使いません!それはミックスボイスは地道な反復練習でこそ習得できる技術だからだと知っているからです(生まれながら先天的に出来る人もいますが)私も長いトレーニング期間を経てミックスボイスの発声に辿り着きました、今現在も地道な反復練習こそ本当に重要な事だと思っていますが、ある本と出会い少しだけ考えが変わりました、今回の記事は「ある本」の紹介と「本当に誰でも簡単にミックスボイスを体感できる方法」について紹介します。

ポイント!

・誰でも簡単にできる系の情報は再現性が低いものが多い

・歌が上手いボイストレーナーは「簡単に」「すぐに」は使わない人が多い

・本当に簡単に「ミックスボイスが出せる」可能性がある本があった

 

ミックスボイスを簡単に出したいなら号泣してみよう

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ミックスボイスは裏声と地声の中間状態の発声です、輪状甲状筋(裏声)と甲状披裂筋(地声)の筋肉がバランスよく作用し発声された声で歌う歌唱方法です、日本人は輪状甲状筋が弱くバランスよく作用しないため、まずは裏声を練習しようというのが初歩的な練習論理です、私は今までこの過程を踏まなければ輪状甲状筋と甲状披裂筋を両方作用させる事はできないと思っていました、ですが一冊の本と出会い考え方が少しかわります、その本こそが「高牧康」さん著「裏声のエロス」という本です。

「鳴き声は泣き声」高牧康 著「裏声のエロス」に学ぶミックスボイスの発声

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 この本によると人間がまだ動物だった頃、私たちの祖先である猿みたいな動物たちは高い声で鳴いてコミュニケーションをとっていた、そして鳴き声は話し声に変わり表現の多様性を得る代わりに高音の発声を退化させていった、しかし「鳴き声は泣き声」として現在に残っているという内容が書かれていました。

私はこの本を読んで素直に面白いと思いました、確かに動物たちの鳴き声は遠くまで届くように鋭く高い音域の声が多く、私たちの祖先も同じような発声をしていたはずです、「鳴き声は泣き声」であるとするならば私たちは高い声を誰でも先天的に発声できるのではないでしょうか?その効果を確認するためにある動画を紹介します。

これはとある県会議員の謝罪会見の映像です、最初は理性的に応対していましたが、感情が高ぶるにつれ理性が薄れ、本能がむき出しになっていきます、感極まった彼は号泣する事になりますが、その時の発声が素晴らしい高音なのです、彼は特に歌うためのボイストレーニング等はやっていないと思われますが号泣時の発声は輪状甲状筋が優位に働き高音が発声できています、それに口腔内が大きく開き声に響きがあります、しかも仮声帯も振動し声にいい感じに「しゃがれ感」がでています、詳しくは動画を確認してみて下さい

ttps://www.youtube.com/watch?v=xyjRwWSPuqo&t=311s(直リンではありませんコピー後、頭にhを付けてリンクに飛んで下さい)

特筆すべきなのは彼の場合この発声を無意識で行っている事です、私は長い練習の末に習得できると思っていた発声方法は「誰でも先天的に持っている声」なんだと考え直すきっかけになりました、しかし訓練を積んでいない彼はこの発声を意識して行う事はできませんし、あの発声をコントロールする事もできないでしょう、あの本能のままの声ではとても歌う事はできませんので、ミックスボイスで歌うという事は地道な練習の末に習得できる技術なのだという点は違いありませんが、発声について面白い観点の内容ですので興味がある人はぜひ読んでみて下さい。

ポイント!

・泣き声は原始的なミックスボイス(泣き声=鳴き声)

・号泣時に理性は解き放たれ、本能的な発声になる

・号泣時は輪状甲状筋が優位に働き、口腔共鳴と仮声帯も無意識下で発声している

 

泣き声は誰でも簡単にミックスボイス発声のきっかけを掴める可能性が非常に高い

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ミックスボイスで歌うためには練習を積み重ね、声帯の使い方と響かせ方をコントロールする技術が必要だという認識は変わりません、ですがミックスボイスのきっかけを掴みたい、発声の感覚を掴みたいというのなら号泣はとても効果的に働くことでしょう、あなたがもしミックスボイスの練習に行き詰っていたり、裏声練習の方向性に疑問を感じたら一度「号泣」を試してみるのもいいかもしれません。

ポイント!

・ミックスボイスで歌いたいのなら地道な練習は絶対に必要

・ミックスボイスの感覚を掴みたい、きっかけを掴みたいのならこの方法は有効

・誰でもできる再現性が非常に高い

ミックスボイスで歌いたいのなら地道な練習を!

ミックスボイスで歌いたいのなら地道な練習こそが重要だということに変わりはありません、完全に脱力した発声から始まり芯のある裏声(ヘッドボイス)を習得し、その声で歌える音域を広げ、最後にその声を強く太く強化する、この過程の練習こそが高い音域も自由に歌える発声を身に着ける唯一の方法です、このBLOGでは最初のステップから順番にミックスボイス習得に役立つ情報を発信しています、下記のリンクからぜひ参照してみて下さい

ミックスボイスが出せる(発声できる)「ボイストレーニング3STEP」 - 歌おうぜ!

歌が上手くなりたい、高い声で歌いたい、将来プロの歌手になりたいと願う あなたへ! - 歌おうぜ!