クラシック歌手 本岩 孝之さんのコンサート行ってきました 4オクターブの衝撃!
4オクターブの衝撃 クラシック歌手 本岩 孝之
令和元年6月1日クラシック歌手 本岩 孝之さんのコンサートに行ってきました。
本岩 孝之 氏は東京学芸大学D類音楽家及び東京藝術大学声楽科、東京藝術大学大学院古楽科バロック音楽専攻終了、バリトン音域からカウンターテナー音域まで歌いこなす超一流の声楽家です。
私が住む小さな地方都市でコンサートが開かれる事になり、超一流の発声技術を生で見られる、またとない機会のため、コンサートに行って参りました。
午後14時からの開演で13時頃に会場に到着すると、人の多さにビックリしました!
この街にこんなに人いたんだなと感心しながら、会場の中へ
中は500席の会場がほぼ埋まっていて、指定席にして良かったとホッとしました。
本岩さんが歌う時の口の開きや、体の使い方や表情そして声の響き方がどうしても見たかったため、指定で前列の方に席に座り超一流の発声を堪能しました。
14時の開演時間になるとアナウンスが流れ、コンサートの開始を告げます、
オープニングはピアノ独演「モスクワ郊外の夕べ」2曲目の「帰れソレントへ」より本岩さんの登場です。
コンサートは2部構成となっており、第一部はバリトン音域での歌唱、第二部がカウンターテナー音域での歌唱とプログラムに書いてありました。
私は高音域の発声に取り組んでいるために第2部に興味が向いていて、早く第2部にならないかな!と思っていましたが
第一部2曲目に登場した本岩さんの声に完全に打ちのめされました。
「なんだこの声!!!」
今までクラシックコンサートやオペラは動画でしか見たことがなく
「マイクも通さない声がここまでの響くのか!!!」
ホールの形状がそのように出来ていると言う事もあるのですが
圧倒的な声量にただただ魅了されるばかりでした。
第一部ではバリトン音域での歌唱なので、私はチェストボイスの発声についてしっかり見ておこうと本岩さんの口元に視線が釘付けになります。口の開き方と声の繋がり、体の使い方や、手の位置で響かせている個所を分析したり、超一流のチェストボイスを体感する事ができて、これからの自分の発声方法に絶対にプラスになる経験ができました。
第一部では「千の風になって」も歌われました。私のブログでもチェストボイスの項目で取り上げましたが、本岩さんが歌うこの曲もチェストボイスでの発声です、しかも超一流のチェストボイスです、この曲が終わった後の歓声は一際大きなものでした。
そして待望の第二部です
ピアノ独奏「ロシアの夜会」が終わった後、少しの間が・・・・
「出てこないな・・・」そんな事を思っていたら
私の横の扉が空き、本岩さんが現れました。
本岩さんから発せられる、丸みを帯びた柔らかな超高音はとても心地よい響きを発します響きの量、声量が段違いなのは発声の素人の目にも明らかです。
「ヘッドボイスを極めるとここまで発声できるようになるのか」
私はそう思いました、ただしその練習は人生をかけたもので、自分の持てる時間と情熱を何年も何年も注ぎ込む事で近づける領域なのでしょう、もちろんそこにたどり着くには才能も必要でしょうが・・・
私は超高音域発生時の口の開き方、体の使い方を生で見ることが出来て本当に幸せです。
私は自分に歌の才能があるとは思えないので(声全然出なかったし、音痴だったし)
このように歌えるようにはなれないと思いますが、
歌が好きと言う気持ちだけは忘れず、発声と歌に取り組んで行きたいと思いました。
私は以前、本岩さんの講演会に参加して食事をしながら、歌うことについて少しだけお話しをいただける機会がありました。
その時 本岩さんは歌うための筋肉を鍛え続ける事、丹念に練習を積み重ねる事と教えていただきました。
将来歌手になりたい人に是非お伝えしたい言葉でしたので文末に書かせていただきました。
歌手を目指す方、上手に歌を歌い方はジャンルは問わず一流の技術を是非体感してみて下さい。